歩いたりまわしたり

自転車‥フットパス、ロングトレイル、山‥ 好きです (^o^) I like walking and turning pedals .

inainaさん。どうして逝っちゃったの‥

ごめんなさい。この数年自転車を引退している間に、今年3月のニュージーランドのブルベでinainaさんが事故で亡くなったことを、先日知りました。

Cyclist killed near Twizel, companion in stable condition | Stuff.co.nz

 

正直、呆然‥頭が真っ白です。

彼がそんな事になるわけは‥ないんです。

一緒に走っていても、信号無視をするサイクリストがいたら真っ先に追っかけていって注意する。ライトは規定では前2個で良いのに、3個もつけて念には念を入れる。

先々を予想し、適格な手を必ずうっている。先を急がないし、補給食や薬、着替えも用意し、ときには仮眠するホテルまで予約し健康にも安全にも人一倍気にしている。

困った人がいたらほっとけずに、必ず手助けをする。何かを企画し、それをやり遂げる意志が人一倍強い人。いつも楽しくニコニコしていて、主体的で‥。

そんな人が、なぜ事故にあうのか?亡くなるのか?

あまりも不条理すぎます。

 

inainaさんは、日本ブルベ会の会長。日本のサイクリング会の親分でした。

 

個人的には、ブルベで知り合った人のなかで、私は一番好きな人だったし、影響をうけた人、口幅ったいけど似ている、共感できる人だった‥。

 

2010年の3月にinainaさんと出会いました。

http://asunaro5963.jugem.jp/?page=1&month=201003

ほんと良く喋るおじさん‥が第一印象。私のGPSを頼ってきて、18時間以上いっしょに走りました。ちょっといたずら心を出して、峠までアタックして走って、峠で少し休むかな‥とホッとしたら、すぐ後ろにinainaさんがきていて、びっくり!。彼は頭だけでなく、脚力も、その見かけよりはるか上をいっていました。ほんとうに濃密な時間でした。

次の機会に会ったときには、私よりも良いGPSを装着していて、思わずひっくりかえりました。この人、半端ない人だなあ‥。

北海道のブルベにも来てくれました。

asunaro5963.hatenablog.com

 

カナダにも一緒に行こうと、ネットで連日のようにテレビ電話をしました。

私がかみさんの父が亡くなってしまって、一緒には行けなくなってからも、inainaさんは、加速度がつくように、日本はおろか世界のブルベにのめり込んでいきました。

パリ・ブレスト・パリ に、テントや寝袋を装備して走ってやろうかなと彼が言ったときに、inainaさんらしいなあと感じたり、私も同じことを考えていて驚いた記憶があります。

 

ほんとうに、やりたい事、思いつくことが多い方で、そのほとんどをその高い心技体の能力でやり遂げていました。

最近は、年末に連絡をとりあうだけになってしまっていましたが

彼の、人と同じことをやるのが嫌い、一から自分で考え、企画し、人を巻きこみ、意志を強く持ち、貫徹させる。ニコニコし、おせっかいで‥、うるさくて‥

パターンが似ていて、共感できて、憧れでした。

 

北海道に来たときも、小樽であるお寺にご一緒させてもらって、そこの住職ご夫婦と自転車とは全く違う興味深い話に参加させてもらってびっくりしました。

inainaさん、あなたはいったい何者ですか?と思わず聞いてしまいました。

彼はときにはテレビのディレクターだったり、写真家だったり、医者だったり、遊び人だったり、ワインのコレクターだったり、長野県のとある場所で自給自足の生活をする世捨て人だったり、その経歴も多岐にわたり魅力的な人でした。

 自転車だけでなく生き様そのものが、なるほど‥と思える方でした。

 

あっちにいっても、またニコニコして、騒がしく、やっていることでしょう。

またあっちで飲みましょう。

その日まで、待っていてくださいね。inainaさん。

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旅の総括2 旅とは

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いろいろな旅行記を読んで、共感する場合はそう多くはないがこの本は個人的に良かったです。

そこから自分が少しウエット?な感性を持っているのかもしれません。

作者も物事や人に対して優しく考えるタイプなだけに、起こったことを引きずりやすい傾向のようです。それが旅の同伴者である夫(アメリカ人)との諍いの原因にもなって、ケンカになっている様子が少し面白かったです。言うなればクヨクヨするタイプ。

無理にでもニヤニヤして、決断をはやくして、自分で決断して、何にでも『実験だ!』と自分で思い込ませることで、悪い目が出ても『なるほどね~』と思うようにすると比較的気が楽になるんですけどね!

しかしそういう作者だからこそ、感性はするどいのかもしれません。

そういう人が自転車に乗ると、おもしろいことが起こるかもしれません。(笑)

その作者が書いていることは

~以下抜粋~

 大切なのは「どこに行って何を見るか」ではなく「それぞれの場所で何を感じとるか」に変わっていた。

~以上抜粋~

旅の計画のときと、旅の途中での自分の意識の変化をこう書いています。

 

う~ん

なかなか真理だと思うのです

 

 

旅の総括1 仙台で感じたこと

旅の総括を何回か書いてみたいと思います。

 

一回目は仙台

asunaro5963.hatenablog.com

今までの自分の教育の柱が間違いでなかったのを再確認させてもらった。

 

一言で言って、教育とは将来の個々の伸びる芽を培うこと

5年先、10年先を考えること‥

子たちを決して根無し草にはしない!という大人の強い意志を感じました。

 

例えば

震災の悲惨さで、それを見ないように避けるようにする人たち(実際に震災を体験しなかった人たちも含めて)がいる一方で、全く逆の行動をする人たちもいます。

 

例えば

私のブログの後半半分は、震災後の子たちの活動の写真です。

極端に言うと私は震災という事実よりも、その後の当事者の行ったことに注目しました。

反対意見もあったでしょうに、その後の教育は震災に関わる教育をしました。決して震災を忘れる教育ではありませんでした‥

最後の写真はそれを象徴しています。

 

それを見て、我々大人が、

『震災 なぜ失われた街の模型づくりをするのか』

をネットで検索をかけても、その目的がのっています。

私はその検索をかけることができる人が学力のある人だと思っています。少し極端でしょうか?

検索をかけてみると、決して仙台だけでなく、神戸でも‥いろいろな場所でこの作業が行われていることがわかります。

その検索した記事を読んで、

共感する人もいれば、それに反対する人もいる。

そんなきっかけに、私のブログがなれば‥

と思っています。(はかない願いですが‥)

 

私がブログにのせるのは、上の目的よりも自分のために残しておくことも重要な目的ですので、偉そうにも言えないのですが‥

 

職業病で、どうしても言葉足らずになってしまいます。

それは言葉足らずの方が、人の得るものが大きいからです。

自分の思いや願いをすべて説明してしまうと、何もかもがパーになるという意識が強いからです。

 

自ら得ようとしないと、なにも変わることはできない

これは、初期の頃の私と今の私で大きく変化したことでしょう。

それにより私が冷たい人だと感じる方も多くいるだろうな‥と思います。

m(__)m

 

しかし、上の考えは

この10年間、私と関わった人(子たち)は当然知っています、

例えば『勉強するのが嫌ならやめれば‥』『あなたは何がしたいの?』

と言い続けてきました。

しかし、私の学習塾はそれでつぶれませんでした。

(残る子たち、支持してくださる保護者の方々がいました)

自慢ではなく、私がすばらしいのではなく、子たちがすばらしい。親御さんがすばらしい。人の生きる力がすばらしい‥と思います。

それを私はまざまざと実感させてもらった、幸せな時間でした。

 

マイナスも含めて、何かを経験したからこそ! と変える力が、確かに人にはある‥と今回も感じました。