ヨーロッパ走~12日目 アラン宅にホームステイ
トゥールーズ郊外のアランの家に2泊3日で泊まらせてもらった。
フランスの文化に触れさせてもらった貴重な体験になりました。
感謝です。
アランとは、苫小牧から大洗のフェリーでたまたま知り合った方でした。
自転車で日本をまわっている途中で、意気投合しました。
フランスに来るなら、ぜひ泊まっていけば良いよというお言葉に甘えました。
トゥールーズに行けば、アランに再会できることを励みに、自転車復帰したばかりの
貧脚で南フランスを走りました。
貧脚のうえに、いつもとは少し勝手が違い、荷が重く、自転車もランドナーのため上半身も起きているポジショニングで、平均時速はあがりません。一日100キロを走るのが、やっとです。
トゥールーズのキャンプ場に連泊。そこから、アランとの待ち合わせのモンタルバンまでの50キロを走り出しました。運河沿いのサイクリングです。快適な走行です。
運河を離れてモンタルバン駅に向かいます。
モンタルバンに着きました
モンタルバン駅
アランが来てくれました。ありがとうございます。
アランが観光案内をしてくれます。
ヨーロッパは街の真ん中に広場があるのが普通です。
車に自転車を載せ、アランの自宅へ
アランが若いときに、ほとんどセルフビルドした家。さすがサイクリストです。
早々に、この帽子をかぶれ!と言われ、お祭り会場へ。アランはここでフォトグラフの仕事があるから、それじゃ2時間後に会おう!と‥自由行動。
はて?ここはどこ?何のお祭りなんだろう? お茶しながら、スマホで調べます。
コサッドという街の帽子祭りだと知ります。
興味のある方はフランス「帽子の祭りエスティバル・ドゥ・シャポー」 で検索をかけてみてください。
アランはフォトグラファで審査をするそうです。日本からも三方が出品されていてお話しました。すごい世界があるものだ。
おもしろそう!
釣り竿で釣るのですね
片言の会話をします。フランスの頬をつけあう挨拶が照れくさいです。
その後、アランと落ち合い、パーティー会場へ。
日本からも帽子職人の方々が来ていらっしゃいました。良い出会いがありました。
今日はフランスの革命記念日でもあります。外でダンスを踊ったり‥ その後アランの自宅に帰ります
アラン宅で、再度パーティ。フランス・ボルドーから、このお祭りのためにホームステイされている方々も泊まっていました。12時過ぎまで‥本当にタフな方々です。
私は先にバタンでした。すばらしいお部屋です。感謝です。
朝はバルコニーで。すばらしい!
アランとっておきのワイン貯蔵庫から、ワインとおいしい貝を
アランとはいろいろな話をすることができました。濃密な3日間でした。
今日はアランと自転車で、お祭り会場へ。アップダウンと平坦な道どちらにする?と聞かれて、もちろんアップダウンと。アランは飛ばす。それを後ろでニヤニヤと。
ひまわりは、油にするそう。
夕方からイタリア移民の会へ行く。アランはイタリアからフランスにお父さんと移民してきたらしい。 日本人というだけで写真を撮られたり、日本語の大合唱になったり‥。イタリアの人たちの陽気さはすごい!
食事が出るまで2時間かかり、そこから食事でさらに2時間。誰かが仕切るわけでも挨拶をするわけでなく、イタリアの歌詞が書いた紙が配られ、どこからともなく歌われ‥
という‥。日本人の感覚とはまた違いますね。
この時期、午後9時過ぎまで明るく、そして強烈に暑かった‥
自分も、どんどんとオープンマインド、フレンドリーになっていきます。
その晩の帰り道。『アランあれは何?』と聞くと、車から降りて見学させてくれた。
ルールを説明されて、少しやらせてくれました。
その後も、ヨーロッパでたびたび見ることになるペタンクという遊びでした。ここ
南フランスが発祥の地だそうです。
帰り道、『忘れないぞ』『私もだよ忘れないよ。すごく心に残るよ』という会話
次の日の別れの朝
朝食のとき、すごくアランが機嫌悪い。私も同じような気持ちでなんとなくわかる。
お互いに不得意な英語で、交流し合ったため相手をよく見ようと、お互いに
努力を少しし合った。それだけに気持ちが通じ合った面もありました。
別れは、少しつらくなりすぎるなあという予感
アランの自宅前でアランの家族と記念写真
つらくなるから、ここでいいよ。帽子祭り最終日に行ってと言ったのだが、アランは
自転車で途中まで行くと言ってきかない。
パリはこっちだ。こっちが走りやすいと‥ 2時間ほど走る。
T字路でアランが突然止まって『ここまでだ』
お互いに抱き合う。『アラン、ありがとう』
アランは自転車乗りで家も自作していた。自転車乗りはめんどうなこともなるべく自分でやるタイプが多いような気がする。アランはオープンマインドで生活を隠さず全部見せてくれた。
『アラン、わたしにとってもベストライフだよ』と会話した。
いろいろ話した。家、家族、宗教、食べ物、お酒、旅の国の事…サイクリングの途中で果樹園に入り込み落ちている果樹を一緒に拾いもした。トル!ここはフルーツアイランドさ!とおどけて見せてくれた。
人生の楽しみ方を教えてくれたような気がする。
アランの生き方を見させてもらってすごく好きになった。
何か急に心細くなってしまう
Google地図で自転車ルートを検索すると、こんなどう見ても山道みたいな所に案内されてしまう。だからといって車ルートを検索すると幹線道路の危険道。そのさじかげんが難しい‥紙の地図も持ってはきているが、フランス全土の地図では、全く役に立たない。フランスの地域地図だと、8冊以上になり、値段的にも重さ的にも現実的ではない。
アランの奥さんが持たせてくれました。
南フランスは例えば北のパリと、気候、風土、人柄までが違うと旅を終えて気がつきました。
たまらなく好きになってしまいました。