自転車の旅 装備(バイクパッキングさいこーとはならないあれこれ)
イベントや大会ではなく、旅として。
そこには大きな違いがあると思います。
自由と喜びの裏返しとして迷うことが飛躍的に多くなります。
まずは準備の段階で。
装備という新カテゴリーをつくりました
上はバイクパッキングの積載上の大原則(走行性能を高めるためのパッキング)についての動画です。前輪上と後輪上に軽く嵩張るものをなるべく同荷重パッキングして、真ん中のトップチューブ下には重いものをパッキングすると走行性能が増します。それでダートのシングルトラックを走ってみると‥あら不思議 たのしー という内容です。
ただバイクパッキングには、どうしても容量の制約(自転車の横にはり出さなく、自転車の真ん中よりでフレームの芯に近づけるパッキング方法なので必然的に容量が少なくなる)があったり、上記のような重さのバランスに対して神経質にならなくてはいけないという特性もあります。伝統的な4サイドバックのパッキングよりも地面から高い位置にあるバックにパッキングをしなくてはいけないのですから当然といえば当然です。
それなので
バイクパッキングの旅が最新で今までの例えばサイドバックやパニアバックの旅が時代遅れということはいえないと思います。それぞれに一長一短があるので。
それだからこそ、その2つを融合させた形も、外国の例を見させてもらうと多くあります。あちらは柔軟です。(例えば下の動画‥)
今年の夏にバイクパッキングの旅を実験的に少ししてみて、一番感じたことは旅の途中で装備の増減がしにくいことです。1、2日の旅なら良いのですが、一週間以上となると食料品、水を中心に装備の増減が激しくなります。そのときに重量のバランスを考えてパッキングのやり直しをすることになります。装備量を大きく増やすことが難しいことと合わせて、そのことが気になりました。
シングルトラックのダートも楽しんで走るために考え出されたバイクパッキングなので、そもそもそういう道を楽しまないのならば、今までの積載方法の方が適している場合も多くある。例えば日本でよく見られる10L以上の大容量シートバック一つに最大量積むならば、(大シートバック一つでトップチューブ下にもハンドル下にも積まなく荷重をかけないパッキング方法)より低い位置にあるサイドバックを左右両側に装着し分散させた方がバランスの面で優れ走行性が高くなり、よっぽどまし。
走行性は単に荷を軽くすれば良いわけでなく、どこに何を積載すれば良いのかのバランスも重要になってくるということを特にダートを走行するなかで経験しました。
そうならないために、前輪と後輪のバランスを保つように大容量シートバックには少ない容量にし前のバックに少し荷を移動すると逆にシートバックが安定しない(フニャフニャになる)と今回走ってみてわかりました。少しパッキングのテクニックやノウハウが必要なようです。
(ちなみに、走行性能を高めるために考え出されたバイクパッキングで、そのような走行性能を下げてまでシートバック一つにパッキングするのは、パッキングの簡易さや荷物の取り外しが容易であること、キャリアと比べて導入しやすい事等があると思う。大会やイベントではそれもありかも。しかし旅は走行時間が生活になるので現実的ではない。)
バイクパッキング
はたして例えば一月以上の自転車キャンピング旅にバイクパッキングは通用するのか‥ 数日分の食料や水を積まなければ可能だろうが、昼やその日にテントを張る場所の近くに食料、水を調達できる場所がいつでもあるなんて日本以外にそう多くはないです。コンビニや大会参加に慣れきっているとそこに思いが至らない。私もヨーロッパのキャンピング旅でさえ痛感しました。(例えば土曜、日曜は店が閉まっている)もっと条件が悪い場所だったら‥どうしよう‥
できたらザックは背負いたくない。そこまでするのなら素直に4サイドバックの旅に自分的にはするだろう。若くはないのでその方が身体の負担が少ないだろうと思うからです。
今わかることはコースによって自転車旅の形は変わってくるということです。
現在一番頭を悩ましているのは、走りたいルートのなかにダートが多いのだが、水・食料・燃料の補給場所やトラブル時の解決場所が少ない場合、装備をどうするかです。
そしてそういう場所に限って自転車旅行者にとっては憧れの場所になりやすい。
そういう場所は交通機関も満足になく、手つかずの自然が残されていたりするから。
また自転車乗りは、よりキツいものにひかれるという困った特性がある 笑
水や食料を2~3日分、風雨が極端に激しい地域なのでそれに耐えるテント、ソーラーバッテリーも必要か、等々となると‥ バイクパッキングの積載量がネックになってくる。
少し試行錯誤していきたい。