歩いたりまわしたり

自転車‥フットパス、ロングトレイル、山‥ 好きです (^o^) I like walking and turning pedals .

千葉400キロサイクリング

本州で一度で長距離を走る大会がこれがはじめてで、2018年現在この大会が最もショックで印象深い大会となりました。     

この後、一時期長距離走を続けて走るきっかけになった大会でしょうか。   

この大会の以前の本州では、富津で行われた周回レース走、表富士のヒルクライム、サイクリングとしてはツールド千葉に参加しています。この千葉400のコースとツール・ド・千葉は一部同じコースを走っていますが、昼と夜で印象は全く違って明と暗です。千葉400はひたすらアップダウンのきついコースという印象です。それだけ雨の降る内陸のコースが印象的だったのでしょう。

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このルートは当時獲得標高がそれほど高くないのに最も完走率が低く、謎だと言われていました。

その理由の一つは大会中二日間振り続ける雨のため(実は翌年も走りに来ましたが、やはり雨でした)

もう一つは地図を見てもらうとわかりますが、折り返し地点とスタート地点が、あまりにも近いのです。1時間ほどでスタート地点に帰れる(または千葉市に帰れる)のに、誰がまた一晩かけてぐるっと遠回りして、しかも同じ道を走ろうと思うでしょうか?(今の私だったら走らない)

他にも    

上の地図を見てもらうとわかりますが、袖ヶ浦を土曜日の昼にスタートです。昼スタートと言うことが、まず曲者です。ちょうど本格的な内陸にかかるPC3のイートインがあるコンビニのところで夜になります。(この後がこわくて誰も率先してイートインから出ようとしない)ちょうど民家がとだえ、道が北海道では考えられないほど狭く、悪路(街灯のない縦溝があるけもの道)で、アップダウンが増えるときに、暗くなっていくのです。しかも当日は雨、雨‥。地形と情景がリンクして感情までが暗くなっていきます。

(それだけに、ちょっとしたことが嬉しかったり‥。一日半という短期間でこれだけ非日常が味わえる事が当時はめずらしく、なんで苦なのに走るの?物好きだねぇという現象がおきます)

私はそれに加えて2つの苦労を抱えました。遅刻と迷走。自業自得なのですが。確か家族行事のついでに、この大会に参加した記憶があります。ゴールデンウィークで連休前半でした。土曜日早朝千歳発の飛行機で羽田に着き、急いでバスで木更津駅着。そこで自転車を組み立て、不必要なものを駅のロッカーに入れスタート地点にむかいます。しかし40分以上の遅刻(当時は1時間の遅刻まで認められていました)      

もう一つはスタートしても、北海道の道と違い、道が込み入っていてよくわかりません。キューシートを見つつ走行するため、思うようにスピードに乗れません。(北海道は道がわかりやすく当時GPSを使う人は皆無。私も必要性を感じていませんでした)

そして当時の千葉での方々は、一緒に走ろうという雰囲気ではなく、個人で黙々と走る感じでした。ようやくPC2で集団に追いついたと思ったときに、私の顔を見て皆さん焦って出発してしまいました。笑 (相手からしたら、最後尾の人に追いつかれた。これは自分がゆっくりしすぎたからだ。早く出発しなければ‥という意識だったのでしょう)

せっかく走りにきたのに誰とも交流できず、道もわからず、雨、雨。

ようやく追いついたPC3のコンビニで、皆さん夕食をとっています。私もトイレで濡れた服を着替えてから夕食をとりました。

ここで皆さん私が見たこともない異様な事をやりだしました。自分のサイクルヘルメットに、懐中電灯型のライトをテープでぐるぐる巻きにはりつけているのです。なぜ?これから何が起きるの?? 私としては恐怖感と高揚感でいっぱい。

一番最初に出発する人に声をかけて、一緒に行かせてもらおうと決めました。

若い二人組が外に出たので、『はじめてで道がわからないです。一緒に行っていいですか?』と声をかけると、良いですよと言うので、二人の後ろに着きました。

ヘルメットに付けたライトの謎はすぐにわかりました。PC3から出てすぐに国道をそれてけもの道に入ります。まずその入口がわかりにくい。自転車を傾ける暇なく、ヘルメットのライトで照らさないとわかりません。けもの道もコーナーも先にヘルメットのライトで照らさないと、とても走れないほど曲がりくねっています。縦溝にハマって落車やパンクもあるし、よくこんなコースをつくったなあとあきれるほどです。北海道基準からするとすべて新鮮でした。

さて先のお二方は、和気あいあいには程遠く、脚に自信のある二人で上りになると示し合わしたように、ダンシングをしてスピードをアップします。え?嘘 こちらもこんなけもの道で置いていかれたら迷って泣きます。必死になって追いかけます。そんな陰湿な、かけひきが夜中に60キロも。なぜ夜中にインターバルトレーニングをしなくちゃいけないの? 相手からしたら、急に声をかけてきたおやじに、一緒して良いとは言ったものの、何こいつ?どうせ足手まといになるから、すぐにちぎってやろうと思っていたのでしょう。全く話をしないまま、休憩もしないまま、雨のなか60キロを走りました。50キロ過ぎに二番手の方が脚が痛いと言いつつ、少し減速気味になりました。ほら、無理するから‥と心のなかでつぶやきました。折返し地点のコンビニが見えたときに、『すごいですね』とはじめて声をかけられました。『そうですか』と返事をしてから、折返し後は絶対にこの二人とは走らないでおこうと心に決めていました。笑

折り返し地点ではスタッフがいて、携帯か何かで天気を調べつつ、もう少しで雨がやむから待てと指示をしていました。コンビニでは皆さん、カップラーメンを食べていて、当時の北海道ではそういう光景はなくめずらしかったです。どうする?ホテル予約した等のつぶやき?があちらこちらでささやかれています。

もうやむよ~というスタッフの声かけで何人かが出発しようとしています。私はいってらっしゃ~い!という雰囲気だったのですがしかし先ほど声をかけてくれた二人組の一人が、私に向かって『行きますよー』と。えらい手のひら返しじゃん。そのときの写真が下です。

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午後10時過ぎ 再出発です

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今見ると徹底的に白カッパをマーク。私のほうがストーカーですね。

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6人もいるから、いいかー。帰りは逆に和気あいあい。他の3人は私たち3人を前からの知り合いだと思ったでしょう。60キロ走った後のコンビニ。ようやく帰って来ました。そのときは4人になっていました。帰りもなぜが2人が置いてきぼり。お互い挨拶もなし。いつの間にかいなくなっています。当時は本州の厳しさだと感じました。二人組は眠たいと仮眠をとるようです。そろーと元気なもうひとりの方と出発しました。やったー置いてきぼりくらわしてやった。性格悪 ごめんなさい。   

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そういえば、PCのたびにコンビニで新しい軍手を購入して走っていたなあ。

ほんの30分ほどが、ぬくぬくとして温かく、こんな小さな贅沢が幸せに感じます。笑

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最後のマザー牧場の上り。最後まで変化があり惰性を許してくれないコースです。  

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二人で先頭交代をしながら走りきりました。この方とは、いろいろな話をしました。ありがとうございました。10時35分だどり着きました。ゴールしてからなぜか雨がやみます。

終わってみると5番目にゴールだと言われました。しかし追い抜いた記憶は全くなく、たぶん仮眠場所がわからず素通りした結果だったのでしょう。

次の日に家族で上野に行ったときに、さくっと秋葉原に寄り道をしてGARMINGPSを購入しました。当時はえらく高かった記憶があります。

 

このときの経験が強烈すぎて忘れられずに、翌年の10月24日にもう一度同じコースで参加しました。前回はいろいろな人にお世話になりっぱなしだったので今度はGPS持参で原則一人で走ってみようとしました。 また二日間とも雨で、結果は10時48分に着。変わりませんでした。トホホ。リズム良く走れなかった(体調、眠気、‥)ので時間がかかりました。レースとは違って時間は目安で、特にリズムの方が大事だという考えです。途中でパンクのためタイヤチューブがなくなった人にチューブをあげることができ、少し役立ったことが収穫か 笑

 

 

2016年の千葉400 また復活したようです。 帰りのコースが少し変わっています。