ロードレーサーの正統派
ロードレーサーとは懐かしい言葉です。
ロードレーサーという言葉は、チューブラータイヤを装着したバイク本体にも使う言葉だったのが(それに乗る人自身の意味もあった)、メンテが楽な同じ細さの700cクリンチャータイヤを装着するバイクが出てきてそのバイクにも使う言葉になり、その後いつのまにかバイク自体は、広くロードバイクという言葉に変わりました。
今どきロードレーサーと言ったら、古い人だなあという目で見られるのかも(?)です。
私にとっては、今でもとても重い言葉です。
一昔前に、インターネットで『ロードレーサー』と検索すると、一番に出てきたのが私のロードレーサーの師匠とも言える方のページでした。
自転車トレーニング講座|BIKE SHOP アティック 札幌
私だけでなく何人の方が、このページを見て門を叩いたことでしょう。
新車にむけて
左の靴を使って、およそ8年くらい そろそろ交換だと思って同じSIDIのシリーズを取り寄せたつもりが、作りが正直チープかも…と感じてしまいました。小数点のサイズでしかも幅広シリーズなので、この色しかなく在庫もなく取り寄せになりました。
新シーズンに向けて、また少しだけ前進です。
他のメーカーの靴も考えなくもないですが、膝痛の持病があるので簡単には変えられない事情があります。靴底も整形していて同じメーカーだとすっぽりと入るという事情もあります。
はじめてロードレーサーの靴を買ったのは、上の師匠の店でした。
何万もする靴を取り寄せてもらって履くのですが、取り寄せたら購入してもらいますという言葉に、はい!と言うしかない緊張感。今の人にとっては、敷居の高い店のように感じるでしょうが、それが普通なのでした。
結局その縁で、師匠のチームに誘われロードレーサーの経験を少しさせてもらいました。
ちなみに、その超高級な靴は、私には合わず何回も挑戦しましたが、そのたびに膝痛が発生し、かわいくないチームの後輩にあげました。こっちがいろいろと面倒見ても、礼一つしないし感謝しない(笑)
そういう経緯があるのでSIDIから変更するのは、すごい勇気がいります。
この方は、SPECIALIZEDをすすめています。手を出したいとも思うのですけど ^^;
私と同じように痛みで何種類もの靴に手を出し(総額15万円以上は軽くいっていると思います…)、たどり着いたようです。
この方の動画は、自転車系の動画としては全く奇をてらうことがなく、すごくまともでロードレースという面では、王道のえらく正統派のことを喋っているので、めずらしい人もいるものだ。まじめな人だなあと最近ちょこちょこと見るようになりました。
そうしたら昨日、同じ方の上記の動画を見て、やはり実業団のトップの方でレースをやっている方だと知りました。
この動画のなかで、動画を作ろうとした動機は
『きちんとトレーニングを解説している場所がほとんどない。レースが閉鎖的な世界。直接教えてくれる先輩たちがこうしろということに間違いが多い…』
と語っていました。
そのとおり!
なのですが
閉鎖的というのは危険な競技なので、相手がある一定のレベルに達しないと競技中に集団の中には入れてくれません。例えば落車して骨折し明日からの仕事がクビになるかもしれない。だからレース中に怒鳴りもする。自分のためもあるし相手に怪我させないためにも。
それが嫌でレースをやめる人もいる。ヒルクライムレースにしか出ない人もいます。
集団でやる競技がいやだという人もいます。
閉鎖的だと思われている人はたぶん『脚だけあって仲間うちだけで、一人で活動していた人が、いきなりレースに出てくることほど怖いものはない』と思っています。
それが行き過ぎて、チームジャージだけを見て判断される風潮にも…。一度師匠に言われて、チームの代表が出る代表者会議に出たことがあったのですが、その閉鎖的な雰囲気にびっくりしたことも…。北海道大学の代表に対して雑談のなかで、『そうだよね。君たちは先頭集団に入れてもらえないか…』と連盟の人が言っているのを聞いて、え?そんなことあるの?? 結局大学に入りたて、自転車乗ったばかりでも若い年齢のため下から3番目くらいのクラスですぐ走ることができるために、逆に先頭集団に入れてもらえないのだろうなあと…あとから想像しました。
私はかじっただけですので、どっぷりとそちらの立場になったわけではありませんのでいいかげんなことを言っています。^^;
また嘘ばかりというくだりは、本人にとっては本当にうまくいっていることなのですが、自分の感覚だけで理論的でないので、相手には嘘になってしまうのだと思います。競技をやる人は、すごく親切ではあります(とくに上のレベルの人は)が、本質的に自分中心ですし。だからこそのカリスマ性だと思うのですが…。
もろもろひっくるめて、上記の方がそういうとらえ(閉鎖的、嘘っぽい)とするのは
、時代なんだなあ!と思います。世代間格差もありますよねぇ~。
ちなみに私がロードレースに関わろうとしたのは、(自虐的に言うと)若い人と親を騙し偉そうに言う仕事、上司や同僚のいない仕事に就いたので(学習塾経営)、違う世界で新米としてペコペコしないと、人としても、仕事の面でも駄目になってしまうと本能的に感じたからです。
戦略的に夏休みの自主補習の時間に、隣の部屋で私自身がローラーで苦しんでいる姿を子たちに見せた(聞かせた?)こともあります(笑) あとは主体的な意識(沖縄を完走したい。そのために常時時速30km以上で走りたい。その世界を見てみたい)でやれば、運動が小さいときから苦手な私でもある程度の結果がだせるのではないかという実験的なこともありました。子たちに、ほら意識が変われば、結果も変わるでしょ!ということの説得力をもたせるためにも。
なんにしてもこの方の動画はおすすめです!
(もちろん真面目な方なので熱意で断言していることがありますが、受け手によっては間違いになることもあるので、ご留意ください)
(^o^)/